ポール・マッカートニー / 2008年6月14日 キエフ公演 流出サウンドボード音源初登場
PAUL McCARTNEY / 2008 INDEPENDENCE CONCERT THE LOST SOUNDBOARD MASTER
DATE : | 20080614 |
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LABEL: | VALKYRIE RECORDS |
PLACE: | MAIDAN NEZALEZHNOSTI - INDEPENDENCE SQUARE KIEV, UKRINE |
SOURCE : | Soundboard |
TYPE: | 3CD |
CODE: | VAL-050 |
RELEASE : | 20200401 |
■2008年6月14日キエフ公演を完全収録
■映像由来ではない初登場の流出サウンドボード音源
■既発にあったDJの通訳が被らない完璧な内容
■当日のサウンドチェック音源付属
2008年のポールは、わずか4公演しかコンサートを行なっていない。ちょうどヘザー・ミルズとの離婚問題が尾を引いており、長期に渡るツアーが出来なかったのである。非常に残念なことに2006年、2007年、2008年の三年間は失われた時間となった。バンドの技量を維持するための単発コンサートは行なわれていたものの、ツアーはついぞ行なわれなかったのである。しかし2008年の4公演は全てスタジアムを埋める大会場で行なわれており、いずれも特別なコンサートであったことでファンの間では知られている。この年に行なわれたコンサートは以下の4都市。
2008年6月1日 リバプール公演
2008年6月14日 キエフ公演
2008年7月20日 ケベック公演
2008年9月25日 テルアビブ公演
そして本作は2008年6月14日キエフ公演を収録している。キエフはウクライナの首都である。ウクライナはソ連崩壊に伴い1991年に独立した国家である。このウクライナでポールは歴史に大きな足跡を残すことになる。豪雨の中で、これまで誰も見た事がない大規模なコンサートを行なったのである。その聴衆の数は実に35万人。フリーコンサートとはいえ、東京ドーム5杯分の聴衆を一度に集めたのである。35万人という想像を絶する聴衆を収容できるスタジアムなどないため、コンサートが行なわれたのは2004年のオレンジ革命の舞台でもある独立広場である。キエフ市街のストリートが交差する場所に位置する広場に仮設のステージが作られたのである。コンサートを視聴したのは何も臨場した35万人だけではない。ウクライナ国内の6都市(ハリコフ、ドニエプロペトロフスク、セバストポリ、リヴィウ、ドネツク、オデッサ)に巨大スクリーンが設置され、国内で実に19万5千人が視聴したとされる。さらにコンサートの模様はウクライナTVでも中継され、トータルで1000万人以上のウクライナ人がこの歴史的コンサートを見たと言われている。
本作はこの歴史的なキエフ公演を流出サウンドボードで完全収録している。コンサート直後にも中継された映像からプロショット映像が、そして映像由来のサウンドボード音源がリリースされている。しかしそれらは現在の視点からクオリティがいまひとつだった感は否めない。映像は3:4の画面で画質もいまひとつであった。映像由来の音源は高音質ではあったものの、残念なことにコンサート中のポールの発言に対しウクライナ語の通訳が被っているというものであった。放送音源だから致し方ないのだが、DJのしゃべりが被るため純粋なライブ・アルバムとしては瑕疵があったといえる。
本作は、当時放送された映像および映像由来の音声ではなく、映像とは別に録音された、流出のサウンドボード音源なのである。映像では未収録のPre Showの部分では、当日会場に流れていた、雰囲気を盛り上げるBGMをバックに、ジョン・ハメルが弦を弾いてチューニングする音まで生々しく収録されているのである。もちろん未放送の流出サウンドボード音源であるため、前述のようなDJによるアナウンスは一切入らない。本来リリースを目的として正式にレコーディングされた音源であるとも言われているが真偽は定かではない。いずれにしても初登場で、ダウンロード・サイトにはもちろん、今まで誰も聴いたことがない完全なる流出サウンドボード音源である。
そしてまたコンサートの内容も素晴らしい。何といっても「Mrs. Vandebilt」はこの日が初演である。アルバム『Band On The Run』の4曲目の地味な曲ながら、ウイングス時代もライヴで演奏したことのない初演である。ホ、ヘイホ、という掛け声がコサックふうであること、また旧ソ連時代にこのアルバムが例外的に共産圏でリリースされていたことから、この日に採用されたのであろう。当日の写真を見ると豪雨の中でのコンサートであることが伺え、「Good Day Sunshine」の演奏後には「まるで今日のような天気を歌った曲だ」とポールが皮肉を込めて言っている。そして面白いのは「Birthday」であろう。ポールがセットリストを勘違いして、バンド・メンバーは「Birthday」、ポールは「Back In The USSR」のベース・ラインを弾き始めてしまうのである。それに気付いたバンド・メンバーは急遽自分たちも「Back In The USSR」に切り替えるが、ポールはそれを制止。「曲順を間違えちゃった」と、改めて「Birthday」を始めている。「A Day In The Life – Give Peace A Chance」のメドレーは、直前のリバプールに続き2度目の演奏である。
本作は、2008年6月14日ウクライナの首都キエフで行なわれたコンサートを、初登場流出サウンドボード音源で完全収録している。ディスク3には当日のサウンドチェックを収録。こちらはオーディエンス音源である。35万人を集めたのみならず、ライヴ中継でウクライナ全土に渡って視聴された大規模フリーコンサートである。会場となったのはオレンジ革命の舞台となった独立広場。そのオレンジ革命で政権に就いた大統領夫妻も臨席の元、ウクライナの歴史に残るコンサートである。ウクライナの女の子たちはマジで俺たちをノックアウトするぜ! 美しいピクチャーディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。当日のサウンドチェックやコンサートの写真を満載したインナー付。
MAIDAN NEZALEZHNOSTI – INDEPENDENCE SQUARE
KIEV, UKRINE June 14, 2008
DISC ONE
01. Pre Show
02. Drive My Car
03. Jet
04. All My Loving
05. Only Mama Knows
06. Flaming Pie
07. Got To Get You Into My Life
08. Let Me Roll It
09. C Moon
10. My Love
11. Let ‘Em In
12. The Long And Winding Road
13. Dance Tonight
14. Blackbird
15. Calico Skies
16. I’ll Follow The Sun
17. Mrs Vandebilt
18. Eleanor Rigby
DISC TWO
01. Something
02. Good Day Sunshine
03. Penny Lane
04. Band On The Run
05. Back In The USSR #1
06. Birthday
07. Back In The USSR #2
08. I’ve Got A Feeling
09. Live And Let Die
10. Let It Be
11. Hey Jude
12. A Day In The Life – Give Peace A Chance
13. Lady Madonna
14. Get Back
15. I Saw Her Standing There
16. Yesterday
17. SGT. Pepper’s Reprise – The End
DISC THREE
SOUNDCHECK
01. Kiev Jam
02. Coming Up
03. Matchbox
04. Honey Don’t
05. Honey Hush
06. The Midnight Special
07. San Francisco Bay Blues
08. Celebration
09. C Moon
10. Dance Tonight
11. Ukrainian Improvisation
12. Something Jam
13. Yesterday Jam
CONCERT AD
14. Messege For Kiev
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